「職人さん」の世界

今日は僕たちが普段一緒に仕事をしている「職人さん」って言われる人について書いていきます。一般の方はなじみのない人の方が多いと思いますが、職人さんはあなたの生活の傍にもいらっしゃいます。飲食系だと「料理人」「すし職人」、製造業だと「旋盤工」(僕の親父がコレでした)金型工とか、その中でも僕達建築系が最も職人さんが多い業種で「家具職人」「大工さん」「電気工事士」「内装職人」「左官職人」「足場」「とび職人」「基礎屋さん」等など、多岐にわたります。この職人の世界は会社員とは違い「実力至上主義」です。(会社に勤めている人は別ね)多くの職人さんは「一人親方」と言って、自分で仕事を探し、受注して、指示通りの品質に、期間内に収める事で収益を得ています。昔はこんな職人さんが沢山いました。

皆それぞれに「こだわり」があって、「俺の仕事はこうだ!」っていうのを持っていました。僕はこれこそが「職人が職人といわれる理由」だと思っています。僕達元請けは「その拘り」に対価を払うからです。でも、最近はこの「こだわり」を持つ人が減っちゃいました。理由は「元請けの力が強くなっちゃった」から。昔は「元請け」は仕事を集める人、「職人さん」は仕事を収める人って言う役割分担があり、お互いにリスペクトがあった(ない人もいましたがw)でも、コレがこの30年で「仕事を出す人>仕事をもらう人」って意識になっちゃって、職人さんのこだわりは「邪魔者あつかい」される事が増えてきました。

職人さんは「お客さんの為に」と思い手間をかけていい物を作ろうとする。でも、元請けは「コスト内」で納める事が優先され、余計な手間は掛けない様にと指示する会社が増えちゃった。ここに大きな隔たりが出来ます。この辺りが日本の物づくりが世界トップから落ちちゃった原因じゃないか?と思う訳です。

職人さんの「こだわり」は自己満足じゃない。長い年月が立った時に明確にわかる「品質の違い」を生む「勘所」なんです。この勘所を押さえられない人はただの「作業者」です。日本が再度、世界のトップに返り咲くには「勘所」を押さえた職人さんの地位向上がカギだと思うんですが、あなたはどうおもいますか?